まずは5.25インチベイですが、ホームサーバーでDVDやCDを使うのはOSやアプリケーションのインストールくらい。ってことでDVDドライブはつけないことにしました。USBメモリ等で代用できるので。
代わりに3.5インチのHDDを使いました。
取り付けるHDDはサムソンの1TBです。静かで温度も低くて速度もそこそこ。これをシステム用にしました。
Samsung 3.5インチHDD(SerialATA)/容量:1TB/回転数:5400rpm/キャッシュ:32MB HD103SI
マウンタにはサイズ BAY RAFTER3.5を使用。BAY RAFTERはファンが取り付けられるのが特徴ですがこのトレイは付けられません。
続いてはマザーボードの取り付け。
サイドパネルにマザーボードを固定するマウンタがあるのでパネルをはずして取り付けます。
取り付け後。
次はHDDの取り付け。
ケース下部に固定されているトレイをはずし、トレイの裏側に2.5インチを取り付けます。使うのはWD5000BEVT。
3.5インチHDDの取り付けには、付属のゴムとネジを使います。そしてトレイの穴に合わせてスライドさせながら取り付けます。
取り付け完了。WD10EARSとWD10EADSを取り付けました。
上側に3.5インチ、下側に2.5インチの計4台取り付けができます。
それぞれバラして取り付けたパーツをケースに組み込みます。
そしてマザーボードへ各コネクタを差し込んでいきます。フロントUSBは3.0ですが、付属の変換コネクタを使って2.0としても使用できます。このフロントUSBケーブルが無駄に長い。
そして最後に電源。これが一番大変でした。使う電源がプラグインではないZALMAN ZM500-RSなのでさらに大変。
電源を取り付けることで今までちょっと余裕のあったケース内が一気に狭くなりました。
普通のケースなら電源はまず最初に取り付けることが多いですが、このケースでは一番最後。中をいじるにもまず電源を外さないと何もできません。電源の固定には付属のブラケットを使い、手回しネジで止めるのでちょっと楽。
余った電源ケーブルの処理に困りました。HDDの周囲からできるだけ離すように手前にまとめておきました。
サイドパネルを取り付けて組み立て完了。
その後システム用のディスクにWindows Home Serverをインストールしてデータ用ディスクをリカバリしました。
気になるのは温度と静音性。
まずはCPUとHDDの温度をそれぞれしらべました。
CPUの温度はアイドル時で32℃、負荷をかけても45℃ほどなので問題なし。14cmファンがそれなりに効いているのでしょうか。
CPUの温度は、ベンチマーク直後の温度でSamsung HD103SIの温度は26℃と良好。他のHDDも30℃前後なので問題なさそうです。
静音性については、騒音となる箇所は14cmファンと電源のファンくらいで、どちらも非常に静か。サーバーとして24時間稼動していても全く気になることはないでしょう。
組んでみての感想としては、とにかく電源の存在感がデカイ。できればフルプラグインタイプの電源を選びたいところですが、そうでなくても何とか収まります。ただメンテナンスのたびに電源を取り外さなければならないので、ケーブルも再度まとめなければならず、すごく面倒。また、静音な電源を選ぶことも非常に重要だと思います。
フルプラグイン、静音ファンという条件で電源を選ぶべき。
一番の不満はやはりサイドパネルのメンテナンス性の悪さ。片側のパネルを開けるのにネジ8本というのは非常に面倒です。組んだばかりなので今のところは4本のみ止めてあります。
しかし、フルアルミ製の軽い筐体は持ち運びが楽で、この点ではメンテナンスしやすいとも言えます。
その他の特徴としてはフロントLEDが無い点。デメリットとも言えますが、サーバーとして利用する上では常時点灯しているのはけっこう気になるのでうれしい点でした。
今回はスペックの低いホームサーバーとして組んだのでそれほど難しいことはありませんでしたが、デスクトップとして組む場合、CPUやビデオカードなどハイエンドなパーツはけっこうけっこう厳しいかと思います。ビデオカードを取り付けた場合、電源-ビデオカード-HDDと縦にはさまれた状態になるので周囲への温度の影響が気になりそう。
ホームサーバーとして組むなら非常に満足できるケースだと思います。
最後の問題は販売している店が少ないこと。発売して間もないころですが、どの店もメーカー取り寄せの状態で入荷まで1ヶ月近くかかることが多く、今回はいろんな店に問い合わせてなんとか確保できましたが手に入れるのが大変です。
全部で4種類のカラーで価格が全く違うのが不思議。中身は一緒なのに。白と黒では1万円近い差があります。何か特殊な塗料でも使ってるんでしょうか。
Lian Li PC-Q11Bで組んでみた

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