Synology 4ベイNAS DS411jをレビュー 【初期設定編】の続きです。
ここからDS411jの具体的な機能について触れていこうとおもいます。といっても、できることが山ほどあって至れり尽くせりなのでどこから紹介すべきか悩んでしまいます。
ここではWeb Station、Photo Station、Download Station、DLNAなど便利だと思った機能を紹介しようと思います。
DS411jのファイルにどこからでもアクセス
まずはローカルだけでなく、インターネットを介して外部からDS411jへアクセスできるように設定を行いました。
メニューからEZ-Internetを起動します。
ルーターを経由してアクセスするため、リストからルーターの機種を選択する必要があるのですが、Aterm WR8700NどころかNECのルーターは一つもありませんでした。やはり海外製品だから仕方ないのか・・・ヘルプを見ると適切な機種を選択しないとルーターが故障するかもみたいなことが書いてあるのでちょっと怖い。サポートサイトにはメールで機種を教えてくれればテストすると書いてあったのでとりあえずメールしておきました。
まさか故障はしないだろうと適当に選んで進めてみたら特に問題なく設定ができたみたいです。
次に利用するサービスを選択します。後で紹介するDS411jをWEBサーバーとして使えるWeb StationやPhoto Stationを利用するためにHTTPとHTTPSを有効にしておきました。また、No-IPなどのDDNSのサービス設定もここで行います。
(追記)
WHS2011の導入の際に *******.homeserver.com のDDNSを設定していたので、ルーターでルーティングを変更したらそのまま使えました。
もちろんWebだけではなく、File Browserを使って外部からNAS内のデータへアクセスできるし、ネットワークドライブとしてマウントもできちゃいます。
Web Station
WEBサーバーへのアクセスを可能にするため、コントロールパネルからWeb Stationを有効にします。MySQLやPHPも使えるので本格的なWEBサーバーとして使えそう。メールサーバーの機能もあるっぽい。
仮想ホストとしてディレクトリを複数設定でき、最大30のサイトを運用することができます。
この状態でWEB用のディレクトリにhtml等のファイルを入れ、外部からブラウザでアクセスしてみると見事にサイトが公開されました。PHPもバージョン5が動いてます。
自宅サーバーはちょっと不安があるのでWEBサーバーとして使うことはなさそうですが、外部サービスと連動できるPhoto Stationはちょっと便利そうなので使うかも。
Photo Station
Photo Stationは、写真やビデオを管理し、共有できる機能です。photoフォルダに写真を入れておけば、勝手にサムネイルを作成して一覧にしてくれます。個人用の保存フォルダとして使うことも、公開して友人と共有したりもできます。
まとめて数千枚の写真をNASに入れてみたところ、サムネイルの作成が開始されましたが、これがかなり時間がかかり、その間リソースモニタを見てみるとCPU使用率が100%の状態でした。他の動作が若干重くなります。
さらに、Photo Stationには保存してある写真を使ってブログを書ける機能までついてます。ブログシステムが入っていて、記事の作成、テーマやデザインの変更も可能。もちろん外部に公開可能です。すごい。
さらにさらに、Photo Stationから直接写真の編集もできてしまいます。pixlrのPhoto EditorのアプリケーションがNAS内に入っていて、Photo Stationと連動しています。すげぇ。
iTuneサーバーとAudio Station
写真と同様に音楽データもDS411jで管理できます。最近では多くのNASに搭載されているiTuneサーバー。有効にしておけば、iTunesを開くと勝手にNASを見つけて表示し、ネットワーク経由で再生ができます。AirPlayにも対応。
もう一つAudio StationはDSMで管理するアプリケーションです。ブラウザを通して音楽をPC上で再生。DS411jにUSBスピーカーをつないでPC不要で再生できます。リモコンで操作できるSynology Remoteというオプションもあります。
Download Station
Download Stationは、BitTorrentやeMuleなどからのダウンロードをNAS内だけで行う機能です。BitTorrentとかやったことないですが、ファイルの検索などもできるので便利らしい。
YouTubeからの動画ダウンロードにも対応しています。動画のURLを入力し、720pとか1080pとかのサイズを設定しておくだけで勝手に動画データをダウンロードしてくれました。これは便利!
DLNAサーバー
もちろん、DLNAにも対応しています。対応するフォーマットは以下のとおり。
対応オーディオフォーマット : AAC, FLAC, M4A, MP3, Ogg Vorbis, PCM, WAV, WMA, WMA VBR, WMA PRO, WMA
対応するビデオフォーマット : 3GP, 3G2, ASF, AVI, DAT, DivX, DVR-MS, ISO, M2T, M2TS, M4V, MKV, MP4, MPEG1, MPEG2, MPEG4, MTS, MOV, QT, SWF, TP, TRP, TS, VOB, WMV, XviD, RMVB (The actual playback capabilities may vary depending on the DLNA/UPnP client)
対応画像のフォーマット : BMP, JPG (jpe, jpeg), GIF, ICO, PNG, PSD, TIF (tiff), UFO
Xbox360やPS3にも対応。
まとめ
基本的な機能などをざっくりと紹介しましたがNASのレベルを完全に超えていますね。Windows Home Serverがもの足りないと感じてしまうくらい。これらの機能が全てDSMというブラウザで動く画面で、しかも軽快に動くのでいろいろやってみたくなります。これらの機能以外にもDSMのパッケージセンターというところから、Wordpressとか、phpMyAdminとか、VPN Serverなどオプション機能をワンクリックでダウンロードしてインストールしてくれる機能もあり、さらに拡張できます。
数週間ほど常時稼動させていますが、落ちたり不安定になることもなく超安定。HDDの容量増やしてWHSから本格的に移行を考えています。
次回はアプリだけで5種類くらいあるiPhoneやiPadからの外部接続を試してみたいと思います。
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