築30年以上経過した中古住宅が夏になるとエアコンが効きにくいので屋根裏にDIYで断熱材を敷くことにしました。
家の間取り
断熱したい部屋はリビングで、元々8畳と6畳の和室だった部屋を繋げて1部屋にリフォームしています。
現状の確認
まず、屋根裏(小屋裏)に上がる入口を探します。
一般的な日本の住宅であれば押入の天袋(天井に近い小さめの収納箇所)の上に屋根裏へ行くことができる入口があります。天井の板をずらせば屋根裏(小屋裏)へ上がれます。狭いので上がるのは結構大変です。
屋根裏へ上がってみると、やはり断熱材などは無く、天井の板がむき出しの状態でした。屋根は瓦なので多少熱を防ぐ効果はありますが、熱がダイレクトに天井から降りてくる状態です。
※写真は手前部分にすでに断熱材を敷いています。
使用する断熱材
使用するのは旭ファイバーグラスの「マットエース」。
最近の高断熱住宅にはもっと性能の良いアクリアシリーズが使われているみたいですが、どれくらい効果があるかも不明なのでコスパの良さそうなこちらにしました。
ネット通販でも買えますが、デカイので送料が高く、その分かなり割高な価格になっていますのでおすすめしません。
コメリ等のホームセンターなら1ロール6~7千円くらいで購入できます。
店舗から近ければ1000円くらいで配送もしてくれます。
断熱材1枚のサイズは厚さ100ミリ×幅430ミリ×長さ2740ミリで1ロールに14枚入っています。
1ロールでは足らなそうだったので2ロール購入しました。
サイズを見てどのように敷くかシミュレーションしました。
計28枚なのでリビングを中心にその周囲に敷きます。
実際に敷いてみた
フィルム付きの断熱材に表と裏で異なるので向きに注意します。
文字の書いてある方が防湿層になっていて結露を防ぐためのものなのでこちらが室内側(下側)になるように敷きます。
まずは断熱材を小屋裏へ運ばなくてはなりません。
ロールのまま運べれば1回で済むので楽ですが、押入の天袋から入れるのは無理だったのでバラした状態で運びました。2人で作業しないとけっこう大変です。1枚1kgくらいなので2人ならこちらの方が楽かもしれません。
そして断熱材をすき間なく敷いていきます。
細い支柱やケーブルなどもあるので上手く避けながら場合によってはカッターで切り込みを入れて敷きます。
家の中心部分は屋根まで高さがあるので敷きやすいですが、端の方は狭く手が届かないので大変でした。
マジックハンドが欲しくなりました。
小屋裏に上がったところに3本の棒が立っていてそこにお札が貼ってありました。
お札を見て一瞬驚きましたが、これは家を建てる時に上棟式で祀ったものを飾っておく昔からある風習です。
家を建てた施主の名前が入っていることもあり、中古住宅には意味がないので外しても問題ないらしいですが、気になる方は神社等でお炊き上げをしてもらうようです。宗教的な意味はなく、外してバチが当たるようなものでもないとのこと。
小屋裏で作業する際の注意点
実際にやってみて注意すべき点をまとめておきます。
温度
できれば涼しい時期にやるのがベストですが、自分もそうですが6月になり暑いと気づいてから始める人も多いのでその際は暑さに注意しなければなりません。
7月上旬、気温32℃での小屋裏です。
約42℃と危険な暑さ。
やむをえず夏に作業するなら早朝か日が暮れて温度が下がってからがいいです。
私の場合は早朝にやりましたがそれでも35℃近くあり、途中休憩したり水分補給をしながら作業しました。
断熱材を敷く作業をしていて熱中症で亡くなった方もいるらしいのでかなり注意が必要です。
万が一のために1人で作業するのもやめた方がいいです。
足場
小屋裏を移動する際は太い梁しか歩ける場所がありません、天井の板は薄く誤って足をついたら天井が抜ける可能性があります。梁と梁の間に板材を置いて一時的な足場にするのもいいと思います。
服装
まず小屋裏はかなり埃っぽいのでマスクがあった方がいいです。
暑いのでかなり苦しいですが、少し歩くだけでかなりの埃が舞っています。
ヘルメットは必須。工事用のヘルメットは無いので自転車用のヘルメットを着けて作業しました。
梁を移動中も頭上の木材に何度も頭をぶつけていたので、ヘルメットは絶対必要だと感じました。
暑いですが半袖や短パンもやめた方がいいです。小屋裏は様々な木材が張り巡らされているので移動中に当たってケガをします。タイツやコンプレッションウェア等引っかかりにくい服装がベストです。
ライト
建設現場で使うような作業用のライトがあると楽だと思いますが、わざわざ買うのも勿体なかったので手持ちのライトで済ませました。
意外と便利だったのがキャンプ用に買ったGENTOSのヘッドライト。
これだけでも十分作業できるくらい明るいです。
補助としてLEDランタンを棟木にぶら下げて全体を照らしました。
断熱材の効果
断熱材を敷いてしばらく経ちましたが、劇的な変化は見られないものの、通常よりつけては低くなりました。
エアコンをつけての1~2℃なので体感でははっきりと効果が感じられます。
エアコンの性能も部屋の広さに少し満たないのでこれ以上を求めるならエアコンを買い替えた方がよさそうです。
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