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Core 2 Quad Q9550をオーバークロックしてみた

自作PC
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CPUクーラーのThermaltake BigTyp14Proの性能チェックのついでにQ9550をオーバークロックしてみました。マザーボードはGIGABYTE GA-EP45-UD3R Rev1.1です。
まずは定格電圧でどれくらい上げられるか試してみて、その後電圧を上げながら上限を探ってみました。
結果は以下から。
※OCはパーツの寿命を縮めたり保証が受けられなくなるなどデメリットもありますので自己責任で行ってください。また、OCの耐性には同じCPUでも個体差がありここで紹介した設定が最適ということはありません。


CoreTempで表示されるQ9550のVIDは1.1750Vでした。この電圧を基準としてまずはVCore1.1750Vでどこまで上がるか挑戦。
安定性のチェックにはTripcode Explorerを使いました。今までCPUの負荷にはPrime95を使っていましたが、Tripcode Explorerは同じ100%でも負荷が全然ちがいました。動作時の消費電力もPrime95とでは30Wも違います。
速度の比較としてSuper PI Mod-1.5を使いました。英語ですが、日本語版と違い、100分の1秒まで計測できるのでわずかな違いも分かります。
CPUクーラー BigTyp14Pro
CPUクーラーはThermaltake BigTyp14Pro。14cmファンを搭載したトップフロータイプのクーラーです。付属のファンコンで1000RPM~1600RPMに手動で調節できます。MAXだとケースファンの音をかきけす掃除機のような轟音なので中間の1400RPM程度で回してます。
まずは定格クロックでの状態から。
Q9550@2.83GHz
クロック : 2.83GHz (333×8.5/1.175V)
コア温度(アイドル) : 34 37 38 32
コア温度(ロード) : 54 55 54 48
消費電力(アイドル) : 140W
消費電力(ロード) : 207w
Super PI 1M : 17.203s
定格だとこんなもん。温度も問題なしです。
電圧はそのままで一気に3.60GHzまで上げてみました。
Q9550@3.60GHz
クロック : 3.60GHz (424×8.5/1.175V)
コア温度(アイドル) : 34 38 37 33
コア温度(ロード) : 61 60 61 53
消費電力(アイドル) : 142W
消費電力(ロード) : 232W
Super PI 1M : 13.348s
ロード時の温度は5℃くらい上がりました。消費電力も上昇。
定格電圧でどこまで上げられるか少しずつクロックを上げていった結果、ギリギリ安定して動作するクロックは以下となりました。
Q9550@3.70GHz
クロック : 3.70GHz (435×8.5/1.175V)
コア温度(アイドル) : 34 38 37 32
コア温度(ロード) : 61 61 61 54
消費電力(アイドル) : 142W
消費電力(ロード) : 233W
Super PI 1M : 13.033s
この辺りが定格での限界っぽいです。3.8GHzも試しましたが、起動はするものの途中でブルーバックになってしまいました。
次は電圧を上げながら限界に挑戦。
Q9550@3.83GHz
クロック : 3.83GHz (450×8.5/1.250V)
コア温度(アイドル) : 33 31 38 37
コア温度(ロード) : 70 62 71 71
消費電力(アイドル) : 157W
消費電力(ロード) : 284W
Super PI 1M : 12.675s
電圧を1.250Vまで上げたことで温度も消費電力も大幅に上がりました。70℃はちょっと怖い…
Q9550@3.91GHz
クロック : 3.91GHz (460×8.5/1.2875V)
コア温度(アイドル) : 43 41 41 40
コア温度(ロード) : 82 82 84 75
消費電力(アイドル) : 163W
消費電力(ロード) : 304W
Super PI 1M : 12.401s
電圧を1.2875Vまであげました。80℃越えてますw
このクーラーでのオーバークロックはちょっときびしいかもしれません。
4GHzを目指しましたが、これ以上はどんなにVcoreやメモリ等に電圧を盛っても無理でした。1.4Vくらいまで盛ってみたらアイドルで60℃近く上がってしまったので断念。
メモリが安物なのでネックになっている可能性もあります。DDR2-1066MHzのメモリが欲しいなぁ。
CINEBENCH R10
CINEBENCH R10で各クロックでのスコアを計測しておきました。
2.83GHz : Multi CB10382
3.60GHz : Multi CB13671
3.70GHz : Multi CB13790
3.83GHz : Multi CB14115
3.91GHz : Multi CB15037
常用には消費電力も気になるので定格の3.60GHzで使おうと思います。
TMPGEncで2.83GHzと3.60GHzのエンコード速度を比較しました。
PV4で録画した8分のキャプチャ動画をTMPGEnc 4.0 Xpressを使い、MPEG-4 AVC形式へ1passエンコードしました。
TMPGEnc 4.0 Xpress
2.83GHz : 7分01秒
3.60GHz : 6分00秒
ほぼ1分も短縮しました。
使用したPCのスペックは以下の通りです。

CPU Intel Core 2 Quad Q9550
CPUクーラー Thermaltake BigTyp14Pro
マザーボード GIGABYTE GA-EP45-UD3R Rev.1.1
メモリ UMAX PULSAR DCDDR2-4GB-800(2GBx2)
VGA WinFast GTX 260 EXTREME+ V2
(NVIDIA GeForce GTX 260)
SOUND CREATIVE Sound Blaster X-Fi XtremeGamer
HDD HITACHI S-ATA HDP725050GLA360 500GB x2 (RAID0)
HITACHI S-ATA HDT725050VLA360 500GB
DVD I-O DATA DVR-SN18GLVB
ケース Antec NINE HUNDRED TWO
電源 オウルテック(Seasonic) M12 SS-700HM
OS Microsoft Windows Vista Home Premium SP1 32bit版
チューナー
キャプチャ
EarthSoft PV4 Rev.A
ケースファン ケース標準(Low)
この記事を書いた人
mayhemrabbit

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