デスク環境を白で統一するためにPCケースも白に変えることにしました。
どのケースにするか検討した結果、「ANTEC FLUX WHITE」に変更したのでレビューします。

現在のケース

現在使用しているのは、「Fractal Design North」です。

おなじNorthのホワイト版を当初は検討していましたが、ここ数年Fractal Designばかり使っていたのでちょっと飽きてきたし違うケースも試してみたいと思うようになりました。

現状このような状態でケースだけ黒い。

この雰囲気に合うような白いケースを探すことにしました。

白いケース

白いケースを探し始めてすぐ、あることに気づきました。

ガラスパネルとピラーレスしかない。

ガラス以外を選ぼうとするとFractal DesignのNorthかDefineくらいしか選択肢がない状況でした。

ここ数年、パソコン周りを白で統一したりARGBによって内部を光らせた魅せるPCが流行りつつあります。

YouTuberやゲーム配信者の影響もあり、ガラスパネルにしてパーツも白で統一し、ファンを光らせて中身も魅せるというPCが急激に増えました。

パソコンの中身を見せるとか、光らせるとか全く興味ない人間にとっては無用の長物です。

ただ白くしたいだけなのに。

その中で特に目を引いたのがこの「Antec Flux White」でした。

サイドがガラスパネルなのは仕方ないとして、前面の枠にバーチ材が使われており、デスクの雰囲気にも合いそうでした。価格も比較的抑えめでありがたい。

Antecと言えば昔は好きで使っていました。
Soloとか、P182とか、Nine HundredとかゲーミングPC向けのPCケースの王道でした。

最後に使ったのはP183でもう16年前・・・

機能や性能は無視してほぼ見た目のみで選びました。

ANTEC FLUX WHITEの開封・外観チェック

本体サイズは奥行48.4cm x 幅23.9cm x 高さ50.2cm、重さは約9.27kgです。

Northと比べると一回り大きい。

全面はメッシュになっており、中にファンが3つ標準搭載されています。

天井もメッシュになっており、各ボタンとコネクタ類があります。
電源ボタンとリセットボタンが隣にあり、間違って押してしまいそうな気がしました。

サイドパネルから中を覗いてみると、前面にファン3つ、背面に1つ、そして珍しく底面にもファンがついています。

向き的に排気ファン?と思いましたが、実はこのファンはリバースファンになっており、底面から吸気してグラフィックカードを効率よく冷やす役割があります。隣ももう一基増設できるネジ穴もあります。
ハイエンドなグラフィックボードだと長くてケース内が分断されてしまうので下から空気を送るのは効果的かもしれません。

スクリューフリー構造のためサイドや前面など全て手で開閉できます。

裏面です。

配線がしやすいようにバンドやフックがついていたり、細かい配慮が見られます。

最新増えてきた背面にコネクタのあるマザーボードにも対応した作りになっています。

底面には電源の設置スペースと、HDD/SDDの設置スペースがあります。
マザーボード裏にもSSDを設置できます。

底面の裏側には防塵フィルタが付いており引き出して掃除できます。

全体的な見た目の印象では、メッシュ部分が多く、冷却性能は高そうですが、静音性や防塵性能はあまり高くなさそうに感じました。

パーツの引っ越し作業

旧ケースからパーツを全て引っ越していきます。

旧ケース内はこんな状態。

CPUはRyzen 9 5900X、GPUはRTX 4060Tiです。
Fractal Desginの水冷「Lumen S24 V2」を使っています。

まずはマザーボード。
コネクタ類とPCI-Eスロットだけ外してそのまま移設しました。

付属のツバ付きネジで固定していきます。

水冷クーラーのラジエータを天井に取り付けようと思いましたが、その前に電源を設置しました。

CPU用の電源を先に挿しておかないとラジエーターで塞がって取り付けられない可能性がありました。

背面側からはこんな感じ。

天井にラジエーターとファンを取り付けます。

天井カバーを開けてネジ止めします。

マザーボードにコネクタを挿していきます。

グラフィックカードとM.2 拡張カードを取り付けます。

背面側です。

ゲーム録画用のSATA SSDを取り付けました。

上部にあるファンコネクタで一括管理できるので便利です。

デスクに設置

デスク下に設置してみました。

白い筐体と木の枠が木製デスクに合っていていい感じ。

側面側はこうなります。

ガラスパネルである必要性が皆無です。

何かで隠せないか検討中です。

動作確認とファンの調整

電源を入れ、無事起動することを確認したら、BIOSでファンの調整をしました。

フロントに3基もファンがついているので、かなり速度を下げないとけっこううるさいと思います。

吸気を多めにして正圧にしておき、埃等が入りにくくしています。

使ってみた感想

前面のファンの音が多少気になりましたが、低負荷時の速度をかなり遅めにすることでほぼ気にならなくなりました。

それほどハイスペックなPCではないので冷却については何の問題もありません。

完全に見た目で選んだので、ちょっとオーバースペックというか、もっとハイエンドでしっかり冷却したい構成向けのケースかなと思います。
この構成に合ったケースで選ぶならもっとコンパクトで静音性の高いケースの方が合っていると思います。

気になる点

ガラスパネルで中が見えるのは・・・は置いておいて、全体的にメッシュ部分が多く、前面にフィルターが付いていないので埃の侵入が気になります。定期的に内部を掃除する必要はあるかもしれません。