普段からファイルのバックアップはしていますが、主にクラウドなのでいざというときのため、物理的なバックアップもしておきたい、ということでバックアップソフトウェアの「MiniTool ShadowMaker」を実際に導入し、その使い勝手を検証してみました。
システムから個別ファイルまで柔軟なバックアップ機能
MiniTool ShadowMakerは、Windows OSのシステム全体や特定のディスク、さらには個別のファイルやフォルダ単位でのバックアップに対応したソフトウェアです。
機能が限定されますが無料版もあり、ちょっとしたバックアップであれば無料版でも十分使えます。
無料版でできないこと
- システムディスクのクローン
- 完全/差分バックアップスキーム
- WinPEでのバックアップやクローン作成
- リモートPCのバックアップ
SSDやHDDの入れ替え等の場合はクローンが便利ですが、その場合はPro版以上のライセンスが必要です。
インストールはダウンロードページから行います。
無料版の他に、有料版を30日間無料で試すこともできます。
シンプルなユーザーインターフェース

バックアップソフトと聞くと、設定項目が複雑で初心者にはハードルが高いというイメージを持たれがちですが、本ソフトはかなりシンプルでわかりやすいインターフェースです。
MiniTool ShadowMaker Freeを起動すると、シンプルなデザインのメイン画面が表示されます。
「バックアップ」「同期」「復元」といった主要な機能が左側のメニューに分かりやすく並んでおり、何をすべきかが直感的に理解できます。

操作もバックアップ元とバックアップ先のドライブを指定してボタンを押すだけという、非常にシンプルな手順で作業を完了させることができます。パソコンの深い設定知識がない方でも、迷うことなく直感的に操作できる親切な設計です。
スケジューリング等の細かい設定はオプションから行えます。
Thunderbirdのメールデータをバックアップ
仕事で使用するメールをPOP形式でPC上に保管しているので、過去の膨大なメールをバックアップしてみました。
Thunderbirdにもエクスポートでバックアップできる機能がありますが、2GBまでしかできません。

Thunderbirdの保存データは「ツール」→「アカウント設定」→「サーバー設定」にメッセージの保存先としてパスが記載されています。
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Thunderbird\Profiles\ の中にランダムな文字列のディレクトリがあり、これをバックアップすることでメールデータやアドレス帳、アカウント設定等全てバックアップができます。

MiniTool ShadowMakerのバックアップを開き、ソースに先ほどのディレクトリを指定します。
宛先は外付けHDDを指定しています。メールデータは15GBほどありました。
ファイルサイズや空き領域も一目で把握できるのでわかりやすい。

スケジュール設定もできるので、定期的な自動バックアップが可能です。

バックアップスキームは「完全バックアップ」、「増分バックアップ」、「差分バックアップ」がありますが、無料版では「増分バックアップ」しか使えないようです。
今回のようなメールデータの場合だと「差分バックアップ」がベストかもしれません。

バックアップデータはそのままコピーされるのではなく圧縮されて1つのファイルになっています。
復元する場合はメニューの「復元」から行います。
バックアップ以外にも「同期」で設定すればリアルタイムでデータを同期できます。
システムドライブのバックアップ
ディスクのクローンはProからしかできませんが、システムドライブのバックアップは無料版でもできます。

ソースにCドライブ、宛先を外付HDDに設定します。

Cドライブの使用量は370GBほどありますが1時間程度でバックアップは完了しました。

ちなみにバックアップ先はNAS等のネットワーク上にも設定できます。
データの復元

復元メニューからバックアップを選び「復元」をクリックします。

過去にバックアップした日時から選択します。

復元するファイルを選択します。
初期状態では全てのファイルが選択されていますが、一部ファイルだけ復元することも可能です。

最後に復元先を選択して開始します。

システムディスクを復元する場合は、メディアビルダーからブートディスクを作成し、ブートディスクから起動します

USBメモリを接続して、「ツール」→「メディアビルダー」からディスクの作成が可能です。

再起動して、F11キーを押しながら起動してUSBメモリを選んで起動します。
復元メニューからバックアップファイルを追加して復元を行います。
まとめ
MiniTool ShadowMakerは、直感的な操作性と必要十分な機能を備え、誰でも簡単にデータバックアップができる実用的なツールです。
最近はクラウドでバックアップするのが一般的ではありますが、大容量なデータをバックアップするにはそれなりの費用がかかり、またデータを預けている限り永遠に支払い続けなければなりません。
システムデータや動画等の大容量データは外付けHDDやNASを使い、バックアップソフトで自動化するのがおすすめです。