AK620のファンの共振に悩まされ、CPUクーラーを水冷一体型CPUクーラー「Fractal Design Lumen S24 V2」に交換したのでレビューします。
現在のスペック
CPU | AMD Ryzen 9 5900X |
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CPUクーラー | DEEPCOOL AK620 ZERO DARK |
マザーボード | MSI MAG X570S TORPEDO MAX |
メモリ | ADATA AX4U3200716G16A-DCBK20 [DDR4 PC4-25600 16GBx2] |
ビデオカード | MSI GeForce RTX 4060 Ti VENTUS 2X BLACK 8G OC |
SSD | システム:CFD CSSD-M2B5GPG3VNF (M.2-2280 PCIe Gen.4 500GB) データ:シリコンパワー SP002TBP34A80M28 (M.2-2280 PCIe Gen.3 2,000GB) |
電源 | MSI MPG A750GF (750W 80PLUS Gold) |
ケース | Fractal Design Define 7 Compact Black Solid |
Ryzen 9 5900XのCPUクーラーは最近購入した「DEEPCOOL AK620 ZERO DARK」。
しっかり冷えるクーラーですが、使っているうちに音が気になってきました。
ヒートシンクにつける2つのファンが共振し、回転数が上がるとブウーーーーン・・・ブウーーーンという唸るような耳障りな音が一定間隔で発生するようになりました。最初は何の音かよくわかりませんでしたが、ファンを1つにすると全く鳴らないので2つのときだけ発生するようです。回転数の調整もしましたが治らず。
ファンを交換しようか迷っていたんですが、ファンの交換で治るかどうかもわからないので、諦めて違うクーラーに変えることにしました。
どのクーラーに買い換えるか検討した結果、今まで何年も空冷を使い続けてきたので、久しぶりに簡易水冷を使ってみようと思い、ケースがFractal Design Define 7 Compactなので親和性の高そうな同じFractal DesignのLumen S24 V2にしました。
Lumen S24 V2の開封
Fractal Design Define 7 Compactの天井に取り付けることを想定し、240mmのラジエーターを搭載したLumen S24にしました。価格は1万円を切り、簡易水冷としてはかなりお手頃な価格です。
開封。
ポンプヘッドには最初からグリスが塗られているので取り出す際に注意が必要です。
Lumen S24 V2の取り付け
まずはポンプヘッドにAM4用のブラケットを取り付けます。
マザーボードに標準で付いていた台座にねじ止めします。グリスもデフォルトで塗られていたものをそのまま使いました。
Define 7 Compactの天板を外し、ラジエータをねじ止めします。
ねじ穴が小さめでかなりきついので電動ドライバー推奨です。
今まで天板は閉じていましたが、スリット入りの天板に交換しました。
ファン・ポンプ・ 5V ARGBのケーブルを接続して完了です。
ファンのケーブルは2台数珠繋ぎできるのでソケットは1つで済みます。
天井のラジエーターが排気ファンになったことで、排気 > 吸気で負圧になるので、背面ファンを逆にして吸気にしました。
電源を入れるとポンプヘッドが光ります。
RGB LEDなので対応するソフトで色を変えられます。
MSIのマザーボードなので、MSI CENTERのMSI Mystic Lightという機能で変えられました。
あまり派手な色は好きではないので白熱電球のような淡い黄色にしておきました。
ガラスケースじゃないので見えることはありませんが・・・。
Lumen S24 V2の温度計測
OCCTで温度を計測しました。
平均で59℃でした。温度はDEEPCOOL AK620とそれほどかわらず。
60℃程度なのでファンの回線数もそれほど上がらず音も静かです。
Core Performance Boostの罠
現在使っているマザーボード「MSI MAG X570S TORPEDO MAX」に変えてから、YouTube等の動画を観る程度の負荷の低い状態でも突然ファンの回転数が上がり始めることが頻繁に起きました。
原因を調べてみると、Core Performance Boostという他のコアの負荷が低いときに、特定のコアの駆動周波数を大幅に引き上げる機能が有効になっていることで、負荷が低くても特定のコアだけブーストがかかり温度が60℃近く上がることでSmart Fan Modeにしていたファンの回転数が連動して上がっていたことが原因のようです。
Ryzen 9 5900Xの定格クロックは3.7GHzですが、最大ブースト・クロックが4.8GHzとなっており、ブーストによって電圧も0.8~1.3くらいを頻繁に変動していました。
この機能がYouTubeを観る程度のちょっとした負荷でも動作してしまい、クロック数や温度が安定しない状態となっていました。
現状の使用環境では定格クロックでも十分なので、この機能を切ることにしました。
MSIのBIOSにて、OC > Advanced CPU COnfiguration > AMD CBSと進み、Core Performance Boostを無効にします。
ついでにもう少し静音化しようとファンの回転数を下げてみました。
これで常時40℃前後、 ファンも1,000rpm未満で安定して回っておりかなり静かになりました。
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