「グラベルキングSS、ビード硬すぎない?」
「全然ハマらなくて心が折れそう…」
そんな声をよく見かけますが、結論から言うと本当に硬いです。
ただし、それには理由があり、コツさえ掴めば“納得できるタイヤ”でもあります。
今回は、初代グラベルキングSSを約3年間ノーパンクで使い切った実体験と、
第2世代に買い替えて実際に苦戦したリアルな作業工程を、写真多めでレビューします。
3年間ノーパンクの初代グラベルキングSS


使用していたのは初代グラベルキングSSの32C。
装着しているバイクは SCOTT SPEEDSTER 20 DISC、ホイールはFULCRUM RACING 5 DB です。
- 使用期間:約3年
- 用途:通勤・街乗り中心(たまにロングライド)
- パンク回数:0回
正直、「よくここまで持ったな…」というのが率直な感想。
パニアバッグに20kg近い荷物を積んでキャンプに行ったこともありました。
ローテーションもほぼせず、メンテナンスもサボり気味だったにも関わらず、最後まで安心感の塊のようなタイヤでした。
最終的にはトレッドにヒビが入り、ゴムがポロポロ剥がれてきたため交換を決断。
耐久性に関しては、文句のつけようがありません。
SSを選ぶ理由
グラベルキングシリーズは無印・SS・SK等いくつか使ってきましたが、
最終的に行き着いたのが SS(セミスリック)。
- 舗装路:転がりが軽い
- 荒れた路面:不安なし
- 雨の日通勤:グリップ感が頼もしい
「ロード寄りすぎず、グラベル寄りすぎない」
街乗り+通勤メインの人には本当にちょうどいいバランスだと思います。
第2世代グラベルキングSSに買い替え


今回も迷わず第2世代グラベルキングSSを選択しました。
ただし一点だけ想定外だったのがサイズ展開でした。
- 旧モデル:28C / 32C / 35C
- 第2世代:32Cが廃止 → 30Cに変更
32Cも35Cも使いましたが32Cが一番しっくり来ていたので、泣く泣く30Cに。
なお、チューブ専用は28Cのみのため、チューブレスレディ+チューブ運用です。

新旧のグラベルキングSSを並べてみました。
トレッドは削れてひびが入り、ポツポツとはがれ落ちています。
よくここまでパンクせずに持ったなという感じです。
装着手順
① 片側ビードを入れる(この時点で硬い)

レバーを使いながら片側をはめていきます。
② タイヤパウダーを塗布

チューブの貼りつき防止に使います。
③ チューブ挿入 → バルブ付近からビードを上げる

チューブを入れ、バルブ付近からビードを上げていきます。

最後の20〜30cmで止まります。
ここからが難関です。
④ センター落としを徹底

タイヤを左右から押し、抑えつけるようにとにかく中央の溝へ。
わずかでもハマりやすくするための作業です。
⑤ レバーで少しずつ寄せる

左右交互に少しずつあげていき、最後は中央に3本目のレバーを入れて押し上げます。
チューブ噛みでパンク

「よし、ハマった!」と思いましたが失敗でした。
最後のレバー操作で、ビードとレバーの間にチューブを挟んでしまいチューブにキズが入ってしましました。
新しいチューブに交換して同じ作業を繰り返しなんとかハメることができました。

最後に空気を入れますがここで一気に入れてはいけません。
- まず半分くらいまで空気を入れる
- 一度空気を抜く
- タイヤ全周を手で揉んでチューブ位置を調整
- 問題なければ規定圧まで注入
この一手間で、無駄なパンクを防げます。
走行レビュー

新品効果もあると思いますが、
- 転がりが軽い
- 路面の当たりがマイルド
- 安心感が段違い
30km/h巡行もそれほど苦も無く走れますし、長距離も問題ありません。
結論:ハマらない、でも選ぶ理由がある
グラベルキングSSは万人向けではありません。
正直、交換作業はかなりしんどいです。
ただし、パンク耐性、耐久性、オン・オフ両立の万能さを求めるなら、多少の苦行を受け入れる価値は十分にあるタイヤです。
「ハマらなくて困っている人」の参考になれば幸いです。