家族で犬を飼いたいと話していた時に、たまたま見つけた動物愛護指導センターで行われていた譲渡会の情報を知り、そこで出会った子犬を譲ってもらうことにしました。

出会い

2024年4月ころ、家族の中で犬を飼おうという話になりました。
ペットショップで買うことに若干抵抗があったこともあり、里親を募集しているのを探してみようということになってネットで検索していたところ、見つけたのが栃木県動物愛護指導センターでした。

動物愛護指導センターでは定期的に犬や猫の譲渡会をやっているらしく、そのときもたまたま犬の譲渡会が開催れる前だったので譲渡予定の犬の写真が掲載されていました。

8匹くらい載っていましたがその中で見つけたのがこの子。

家族3人ともこの子にひとめぼれし、譲渡会に参加してみようということになりました。

譲渡会に参加する前に、譲渡事前講習会を受講しておく必要があります。
そこで譲渡される犬についていろいろ聞くことができました。

譲渡対象の犬は元々野犬だった犬が捕獲されてセンターに引き取られた犬です。
その中でも譲渡の適性(人慣れの度合い、攻撃性の有無など)のある犬が譲渡会に参加しています。
元が野犬なのでサイズも中型~大型犬が多く、噛み癖や吠え癖のある子もいるそうです。
品種などの遺伝的な情報も不明です。

犬を飼い始めるのは簡単ですが、子犬の姿だけを見てかわいいからと気軽に飼うのは危険です。
いずれは大きくなるし、その後10年、15年と一緒に生活することになります。
犬を飼うことで環境や生活スタイルも大きく変わります。

そんなことを家族で話しながら最終的に犬を飼うことを決めました。

犬の譲渡会

譲渡会の前に動物愛護指導センターに行き、見学することができました。

実際に見てみると、写真のときより若干大きくなっていました。
同じ部屋で3匹が一緒にいたので兄弟みたいです。
譲渡の時にもらった資料には生まれた市町村と生まれた日が記載されていたので、捕獲した野犬が身ごもっていた子犬だったのでしょうか。

この時で生後3ヶ月くらいでした。
体重は7kgほどで他の子よりも少し体は大きかったです。

人懐っこくて、人の目をしっかり見てくる子だという印象でした。

トイレトレーで排便している姿も見れたのでセンターの方がしっかりしつけしているんだと思って安心しました。

その後、締切までに希望の犬を紙に書いてセンターに提出します。

8匹の犬に対して20数件の応募があったそうで、抽選か審査によって決まるそうです。

譲渡会の前日くらいに譲渡決定の連絡がきて無事譲渡が決まりました。

ただし、これが最終決定ではなくマッチングした状態なので、譲渡会にて実際にふれあってみてやっぱり合わないとなれば辞退することも可能なようです。

譲渡会当日

譲渡会に参加するにあたり、事前に必要なものを揃えておきました。
犬を家まで運ぶためのキャリーケースと、当日しつけ講習があるのでそれに使う首輪とリードです。

キャリーケースは多少大きくなっても使えるように20kgまでの中型犬サイズにしました。

首輪とリードはこれ。

センターの方曰く、しつけをする段階ではリードを通じて飼い主の命令を伝えやすいため、ハーネスよりも首輪の方がいいそうです。

リードも最近流行りの伸縮タイプはしっかりしつけができてから、いざというときのコントロールがしにくいのであまりおすすめはしないと言っていました。

譲渡の手続きが終わった後、センターのスタッフによりしつけの仕方等の講習がありました。

講習が終わって家に連れて帰ると、キャリーケースの中では落ち着かずクンクン鳴いていましたが、家に帰るとすぐにリラックスしていました。

元が野犬の子というだけに、もっと気性が荒いかと思ってましたが、びっくりするくらいいい子でした。

センターの方である程度しつけられているためか、おびえることもなくすんなり家に馴染んでくれました。

名付け親は7歳の息子

譲渡会に参加する前から名前は何がいいかなと家族で話していたところ、
考える間もなく7歳の息子が、

「マッシュ!!!」

と言い放ち即決定しました。

その時放送していたアニメの「マッシュル-MASHLE-」の主人公である「マッシュ・バーンデッド」から思いついたようです。
アニメのマッシュも黒髪だし、

保護犬の譲渡を受けてからやったこと

譲渡における誓約事項が次の通りです。

  • 終生飼養
  • 不妊去勢手術
  • 所有明示
  • 法令遵守
  • しつけ方教室への参加(パピトレ)

終生飼養

当たり前のことですが、犬がその命を終えるまで、適切に飼い続けることです。

不妊去勢手術

生後6か月~7カ月くらいが手術をする目安と言われています。

マッシュは7か月目くらいに去勢手術をしました。
費用は23,000円ほど。

手術をする前からマーキングやマウンティングをし始めていましたが、手術をしてからは散歩中にマーキングはするものの回数は減り、マウンティングについては一切やらなくなりました。

所有明示

マイクロチップを装着し、自治体へ飼い主の情報を登録します。
センターの方ですでにマイクロチップは装着済だったので登録だけを行いました。

法令順守

狂犬病予防注射は接種済だったので、8種混合ワクチンを動物病院にて接種しました。

また、譲渡を受けてからすぐ動物病院に行き、ノミ・ダニ・フィラリア予防の薬を月一でもらって飲ませています。

パピトレ

譲渡を受けてから2週間後と4カ月後の2回程パピートレーニングに参加しました。

譲渡から4カ月ほど経っているので、体重は倍以上増え、もはや子犬とは呼べない風格です。

散歩の仕方などしつけに関する基本的なことを教えてもらいました。

しつけインストラクターの方が来ていたので、気になることをいろいろ質問できて有意義な時間でした。

保護犬との生活

マッシュが家に来てから、生活リズムは一変しました。

毎朝5時や6時に起きて出勤前に散歩をしています。

幸い我が家は宇都宮市という地方都市ではあるものの、家の裏には梨畑の広がる田園地帯でもあるので、散歩するコースには困りません。

周りにも犬を飼っている家も多く、散歩をしているとほぼ毎日同じように散歩している方とすれ違います。

周りはほとんどチワワとかプードルとか柴犬とか、小型~中型犬がほとんどなのでマッシュはかなりの巨体に見えます。

マッシュは家に来た時から、体のどこを触っても嫌がらない子でした。
耳も、しっぽも、お〇ん〇んも。
嫌がるどころかごろんとひっくり返って仰向けになり、もっと触ってくれとアピールしてきます。

家に来て数日経ち、写真のようにシャンプーをしましたが、最初はおびえていたもののすぐに慣れて気持ちよさそうに洗われています。

家ではマッシュの他に、インコも飼っています。名前は「ピピ」。

2匹はとても仲良し・・・・というわけにはいかず、うっかりピピを外に出そうものなら狩猟本能をくすぐり追い掛け回していまうので、2匹が同じ空間にいることは決してありません。

マッシュが家に来てもう9ヶ月ほどが経ちました。

体重はすでに25kgくらいあります。
8歳を迎えた息子とほぼ同じ体重です。

今月の誕生日にて1歳になり、子犬を卒業して成犬になります。

成犬どころかすでにおっさんの風格が漂っています。