MSI製グラフィックスカードのオーバークロックツールとして、無料でダウンロードできる「MSI Afterburner」。MSI製でなくても使うことができ、手軽にオーバークロックやモニター、ゲーム中のフレームレート等の計測に便利なので使ってみました。

MSI Afterburnerのダウンロード

ダウンロードは下記から。

MSI Afterburner
※偽サイトが存在するようです。アドレスバーのドメインがmsi.comまたはguru3d.comであることを確認してダウンロードしてください。

ダウンロードしたZIPファイルを解凍し、MSIAfterburnerSetup***.exeをダブルクリックしてインストールします。
途中でRiveTuner Statistics Serverのインストールも自動で行われます。
RiveTunerは温度等の数値をゲーム画面上に表示させるためのアプリです。

起動すると上のような画面が開きます。
プロパティ(歯車マーク)→ユーザーインターフェースから好きなスキンに変えられます。

MSI GeForce RTX 4060 Ti VENTUS 2X BLACK 8G OCで試してみました。

ワンクリックオーバークロック

細かな設定は不要でワンクリックでオーバークロックを設定できます。

まず初めにプロパティを開き、全般→安全上のプロパティにある、「電圧制御のロック解除」、「電圧モニタリングのロック解除」にチェックして適用します。

次にCORE VOLTAGE、ファンのPOWER LIMIT、TEMP LIMITのスライダーをMAXに調整します。

次に左のメニューにあるOCに虫眼鏡のアイコンをクリックしてオーバークロックスキャナーを起動します。
Scanを押して開始。これにより最適なクロック数等を計測してくれます。
few minuitesとありますが30分くらいかかりました。

スキャンによりコアは下記のようなカーブになり、メモリは+200MHzのオーバークロックが設定されました。

画面下のチェックボタンを押して設定を反映します。
中央の保存ボタンを押して右にある1~5のプロファイルに保存しておくと必要な時にすぐ切り替えられます。
デフォルトを1、オーバークロックを2に登録しています。

オーバークロックしたからといって実際のゲーム等のパフォーマンスが目に見えて上がるわけではありません。
パーツの寿命を縮めることにもなるので自己満足の世界です。設定はしましたが実際に使うことはないでしょう。

ハードウェアモニター

Afterburnerと一緒にインストールされるRiveTuner Statistics Serverと組み合わせることで、ゲーム画面等にオンスクリーンでGPUやCPUの使用率や温度、ファンの回転数、フレームレート等を表示することができます。

まずはAfterburnerの設定でモニタリングを開きディスプレイに表示させたい項目にチェックをいれます。

するとチェックした項目がハードウェアモニターに表示されます。

GPUファン制御

GPUファンの回転数をカスタマイズできます。
縦軸が回線速度(%)、横軸が温度(℃)になっているので、グラフ内の点を移動したり、追加したりして自由に設定できます。

「Use firmware control mode」にチェックを入れると、ハードウェア上にファンの定義が書き込まれるので、Afterburnerを起動していなくても設定したカーブ通りにファンが動作します。

あまりいじる必要はないと思いますが、最近のGPUはある一定温度まではファンが回転しない設計になっているので、常時温度が高くなるのが気になる方は設定してもいいかもしれません。

オンスクリーンディスプレイ

さらに「オンスクリーンディスプレイでの表示」にチェックをいれるとゲーム内に表示されます。
これを見ながら調整します。
並び順は各項目をドラッグすることで変えられます。
最小や最大に数字を入れておけば、例えばGPUが何度以上になったらアラートが鳴るといった設定もできます。


…をクリックすると表示する色やサイズ等が変えられます。

Color libraryここで使いたい色のRGB値を入力します。後述のGroup Colorで選べます。
Alignments library各項目間の空き、3chars,rightなら右に3文字分
Sizes libraryフォントサイズ、superscrptは上付き、subscriptは下付き、「144FPS」「144FPS」のように単位を表示する位置です。
Separator各項目間の仕切り。\tはタブ(間隔)、\nは改行等を入れられます。
Group Color各項目ごとに使いたい色をColor libraryから選択します。デフォルトではCPUが1、フレームレートが2、その他が0と分けられています。
グラフグラフの幅や高さ、マージンを調整できます。単位がいまいちよくわからないので適当に数字を入れて調整してます。
Graph Styleグラフのデザインを変えられます。線グラフや波のような図形、棒グラフ。
Graph placementグラフの位置。textの上か下か、埋め込みか(よくわからない)

…の右にあるリストからtext(横並びの数字のみ)、graph(グラフ付1行表示)、text,graph(両方)の表示を選べます。コンパクトにしたいならtextがいいです。

Afterburnerを起動すると、同時にRiveTunerも起動してタスクトレイに格納されています。

表示内容自体の大きさはRiveTunerの方で変更します。
On-Screen Display zoomで変えられます。
また、一番下の四角いエリアで表示位置を調整できます。

On-Screen Display rendering modeのところは、「Vector」だとちょっとだけ負荷が低くなります。
「Raster 3D」はちょっと負荷がかかる分、クリックするとフォントを自由に選ぶことができます。

左下にあるAddをクリックして設定したいゲームの実行ファイル(.exe)を選択すればゲーム毎に設定を変えて保存しておけます。ゲームに合わせて色やフォントを変えたりして設定しています。

こんな感じで表示されます。
上からCPU使用率、CPU温度、GPU使用率、GPU温度、ファンの回転率とRPM、フレームレートの順です。
普段ゲームするときは必要ないなので消していますが、グラフィックカードを新調したときや、オーバークロック、画質や解像度を調整するときにあると便利です。

動画にしてみました。
フレームレートとか温度とかプレイしながらリアルタイムで確認できるのは便利ですね。

ホグワーツ・レガシーではこんな感じ。

ディアブロ4。