コスパの良いワイヤレスイヤホンメーカーでおなじみのSOUNDPEARSから、トッププレミアムモデルである「Air5 Pro+(Plus)」の製品を提供いただいたのでレビューさせていただきます。
はじめに
過去6件のSOUNDPEATS製品をレビューしており、今回で7件目、現在はインナーイヤー型のAir5 Liteとイヤーカフ型のClip1をメインに使っています。
Air5シリーズはこれまで無印とLiteを使っていました。
Air5 Pro Plusの特徴
「クリアなのに、刺さらない」
このキャッチコピーが示すように、低音域を担当する10mmダイナミックドライバーと、中高音域を担当するxMEMS社製MEMSドライバー「Cowell」というハイブリッド構成に、それらのポテンシャルを最大限に引き出す専用Class-Hアンプ(XAA-2000 Aptos Class-H)が特徴の音質にこだわったトッププレミアムモデルです。
「MEMS」は Micro Electro Mechanical Systems の略でイヤホンやヘッドホンに使われる超小型スピーカー技術のひとつです。
シリコン基板上に微細加工して作られるため小型化しやすくワイヤレスイヤホンとの相性が良いとされています。振動板が非常に軽く、動きが速いため、音の立ち上がりが鋭い傾向があり、細かな音の表現や高域の再現性に優れています。
一方で低音表現や音圧感では従来型ドライバーの方が有利な場合があるため、単体ではなくハイブリッド構成で使われることが多くなっています。
さらに、対応コーデックも最高音質のaptX LosslessやLDACから、省電力で低遅延な次世代コーデックのLC3まで、主要なコーデックは一通り対応しています。
最大-55dBのAI適応型(アダプティブ)ノイズキャンセリング機能も搭載し、音に没入できる環境が用意されています。
そしてそんな高性能なイヤホンが15,000円、セールやクーポンによって10,000円台で手に入る圧倒的なコスパの良さもSOUNDPEATS製品の特徴です。
それでも現状のSOUNDPEATS製品ではH2に次ぐ高価格。
外観

本体の他、付属品はUSBケーブル、マニュアル、ステッカーです。
撮り忘れましたが予備のイヤーピースも付いています。



ケースは手のひらにすっぽり収まるくらいコンパクトで気軽に持ち歩けます。


イヤホン本体は周囲の音を遮断しやすいカナル型です。
タッチ操作する金属部分はゴールドで高級感があります。
初期設定(ペアリングとアプリ設定)
ケースの蓋を開けると自動的に電源がオンになるので、スマホのBluetooth設定からペアリングできます。
マルチポイントの設定をするには、まず1台目をペアリングした後、Bluetoothをオフにして2台目をペアリングします。
手動で再ペアリングするには充電ケースのボタンを2秒以上長押しします。

詳細な設定はSOUNDPEATS専用アプリの「PeatsAudio」から設定します。

まずは装着テストを行い、イヤーピースが耳に合っているかテストをするのがおすすめです。
私の場合はデフォルトの状態で問題なく、しっかり耳にフィットしていました。

タップによるコントロールもシングル・ダブル・トリプルタップと長押しの左右合計8種類の操作を割り当てられます。
高域の表現力が印象的な音質
iPhoneやPCに接続して実際に聴いてみました。
音源はApple Musicのロスレスです。
最近メインで使っているのがAir5 Liteなのでそれとの比較です。
イコライザーはいじらずどちらもフラットな設定です。
まず、最初に感じたのは低音の響きと心地よさです。
しっかりと迫力ある音ですが重すぎずキレの良い音という感じでした。
そして高音はとてもクリアで聞き取りやすく、楽器の細かな金属音もしっかり聴こえてきます。
ボーカルも息遣いやわずかな声の震えも聞き取ることができます。
「クリアなのに、刺さらない」というフレーズの通り、高い金属音もキーンという耳障りな音は聞こえません。
派手さは無いですが、全体的なバランスがとても良く、長時間聴いていても疲れない音です。
聴いていて気持ちの良い音なのでイコライザーの設定等はいらなそうでした。
また、音質は当然ながらAir5 Liteと聞き比べてはっきり違いを感じたのが音場の広さ。
Air5 Liteでは音が耳の側や頭の中で響いているような感覚ですが、Air5 Pro Plusでは、頭の周囲に音が広がっている印象を受けました。
ハイレゾで聴いてみる

ハイレゾ対応機器は持っていないので、Windows11にAlternative A2DP Driverを入れてLDAC/96KHz/24ビットに設定しました。
ソニーのサイトからハイレゾ音源と圧縮音源のサンプルをダウンロードして聴き比べてみました。
正直、違いがわからない・・・
サイトの説明に書いてあるような違いがわかるような気もするけど気のせいのような気もする。
Apple Musicでも音源をハイレゾ設定にてみましたがはっきりとした違いは感じられず。
以前レビューしたAir5 Liteの時はけっこう違いを感じたんですが今回は微妙でした。
音源によって違うのかもしれませんが、Air5 Pro Plusがハイレゾでなくても高音質なため違いがわかりにくいという可能性もあります。
ノイズキャンセリングの性能
最大-55dBのAI適応型(アダプティブ)ノイズキャンセリング機能によって、AIが環境に合わせてノイズキャンセリングレベルを自動調整してくれます。

適応型・室内・屋外・屋外交通の4種類が設定でき、場所に合わせて変えられます。
周囲の雑音はほぼほぼカットしてくれます。
危険なので普段はやりませんが、車の多い道路沿いを歩いてみても、車のエンジン音やロードノイズもしっかりカットされていました。
今この記事を書いている間もノイズキャンセリングをオンにしていますが、目の前でキーボードを叩く音さえも大幅にカットされて微かにしか聞こえません。ですが隣の部屋にいる家族の話し声はしっかり聞こえています。
ただコントロールで操作する際にノイズキャンセリング ― ノーマル ― 外音取り込みと3段階に分かれているため、ノイキャンと外音取り込みを切り替える際に2回操作しなければならないのがちょっと面倒です。
バッテリー性能
スペックでは連続再生約5時間、充電ケース使用で約30時間となっています。
実際に連続5時間使用したことはありませんが、1時間程度で30%くらいは減っていたのでハイレゾやANC等の設定や環境により異なりそうです。しかし、急速充電対応で10分間の充電で約2時間の再生可能なのでそれほど困ることはなさそうです。
また、ワイヤレス充電には非対応です。
まとめ
SOUNDPEATS Air5 Pro Plusは、価格と機能のバランスに優れた完全ワイヤレスイヤホンです。
特に音質面の完成度が高く、高域の繊細さや音場の広さは、音質にこだわったイヤホンを求めている方に最適です。
MEMSドライバーという最新の技術に加え、これまでのSOUNSOPEATS製品に搭載されていた機能やスペックはほとんど踏襲されており、まさにトッププレミアムモデルに相応しい製品です。
私は、犬の散歩やウォーキングなど外で使う時は安全のためイヤーカフ型のClip1、室内で音に没頭したい時にはAir5 Pro Plusと、シーンに合わせて使い分けていこうと思います。





