SOUNDPEATSの完全ワイヤレスイヤホン「SOUNDPEATS Air5 Pro+(Plus)」を実際に使ってみました。
Air5 Pro Plusは、10mmダイナミックドライバーとxMEMS製MEMSドライバー「Cowell」を組み合わせた、SOUNDPEATSの上位モデルです。
最大-55dBのAI適応型ノイズキャンセリングに加え、LDACやaptX Lossless、Snapdragon Soundにも対応しています。
これまでSOUNDPEATSのイヤホンを複数使ってきましたが、Air5 Pro Plusはその中でも特に音質を重視したモデルという印象です。
実際に使って特に良かったのは、
- 高音の細かな音まで聞き取りやすい
- 低音もしっかり出る
- 音場が広い
- ノイズキャンセリングが強い
- LDACやaptX Losslessなど対応コーデックが豊富
- マルチポイントに対応
といった点です。
一方で、
- バッテリー持ちはそれほど長くない
- ワイヤレス充電には対応していない
- ANCと外音取り込みの切り替えにひと手間かかる
といった気になるところもありました。
この記事では、SOUNDPEATS Air5 Pro Plusを実際に使用し、音質やノイズキャンセリング、装着感、バッテリーなどを詳しくレビューします。

Air5 Pro Plusは、10mmダイナミックドライバーとxMEMS製MEMSドライバー「Cowell」を組み合わせた、SOUNDPEATSの上位モデル。
最大-55dBのAI適応型ノイズキャンセリングに加え、LDACやaptX Lossless、Snapdragon Soundにも対応。
- xMEMSによるクリアな高音
- 10mmダイナミックドライバーによる締まった低音
- 最大-55dBの強力なANC
- 1万円台で購入できる
- LDAC・aptX Lossless対応
- バッテリー持ちはそれほど長くない
- ワイヤレス充電非対応
- ANCから外音取り込みへ直接切り替えられない
- タッチ操作なので装着時に誤操作することがあ
- SOUNDPEATS Air5 Pro Plusとは
- SOUNDPEATS Air5 Pro Plusの主なスペック
- 外観
- 初期設定(ペアリングとアプリ設定)
- SOUNDPEATS Air5 Pro Plusを実際に使って感じた良いところ
- xMEMSドライバーとは?
- LDACでハイレゾ音源を聴いてみた
- ノイズキャンセリングはかなり強い
- 外音取り込みにも対応
- 装着感は良好
- PeatsAudioアプリで細かく設定できる
- マルチポイントにも対応
- バッテリーはやや短め
- ワイヤレス充電には非対応
- SOUNDPEATS Air5 Pro Plusのメリット
- SOUNDPEATS Air5 Pro Plusのデメリット
- SOUNDPEATS Air5 Pro PlusとAir5 Liteの違い
- SOUNDPEATS Air5 Pro Plusがおすすめな人
- SOUNDPEATS Air5 Pro Plusについてよくある質問
- SOUNDPEATS Air5 Pro Plusレビューまとめ
- 過去に投稿したSOUNDPEATS製品のレビュー記事
SOUNDPEATS Air5 Pro Plusとは
SOUNDPEATS Air5 Pro Plusは、音質を重視したカナル型の完全ワイヤレスイヤホンです。
最大の特徴は、
10mmダイナミックドライバー+xMEMS製MEMSドライバー
というハイブリッド構成です。
一般的なワイヤレスイヤホンでは、ひとつのダイナミックドライバーですべての音域を再生する製品も多いですが、Air5 Pro Plusでは役割を分けています。
10mmダイナミックドライバーが低音域を担当し、MEMSドライバーが主に中高音域を担当します。Digitalyze
これによって、低音の迫力と高音の繊細さを両立する構成になっています。
SOUNDPEATS Air5 Pro Plusの主なスペック
| 項目 | SOUNDPEATS Air5 Pro Plus |
|---|---|
| タイプ | カナル型・完全ワイヤレス |
| ドライバー | xMEMS Cowell+10mmダイナミック |
| Bluetooth | 5.4 |
| 対応コーデック | SBC / AAC / LC3 / LDAC / aptX / aptX Adaptive / aptX Lossless |
| ANC | 最大-55dB AI適応型ANC |
| マルチポイント | 対応 |
| 防水 | IPX5 |
| 連続再生 | 最大約6時間 |
| ケース併用 | 最大約30時間 |
| 急速充電 | 10分充電で約2時間再生 |
| ワイヤレス充電 | 非対応 |
| アプリ | PeatsAudio |
LDACとaptX Losslessの両方に対応しているのは大きな特徴です。
AndroidスマートフォンやWindows PCなど、接続する機器に合わせて高音質コーデックを選べます。
外観

本体の他、付属品はUSBケーブル、マニュアル、ステッカーです。
撮り忘れましたが予備のイヤーピースも付いています。



ケースは手のひらにすっぽり収まるくらいコンパクトで気軽に持ち歩けます。


イヤホン本体は周囲の音を遮断しやすいカナル型です。
タッチ操作する金属部分はゴールドで高級感があります。
初期設定(ペアリングとアプリ設定)
ケースの蓋を開けると自動的に電源がオンになるので、スマホのBluetooth設定からペアリングできます。
マルチポイントの設定をするには、まず1台目をペアリングした後、Bluetoothをオフにして2台目をペアリングします。
手動で再ペアリングするには充電ケースのボタンを2秒以上長押しします。

詳細な設定はSOUNDPEATS専用アプリの「PeatsAudio」から設定します。

まずは装着テストを行い、イヤーピースが耳に合っているかテストをするのがおすすめです。
私の場合はデフォルトの状態で問題なく、しっかり耳にフィットしていました。

タップによるコントロールもシングル・ダブル・トリプルタップと長押しの左右合計8種類の操作を割り当てられます。
SOUNDPEATS Air5 Pro Plusを実際に使って感じた良いところ
高音がかなりクリア
Air5 Pro Plusで一番印象に残ったのは高音です。
実際にApple Musicを使って聴いてみると、シンバルやハイハットなどの細かな金属音がかなり聞き取りやすくなっています。
ボーカルも輪郭がはっきりしていて、息遣いや声の細かな変化まで感じやすいです。
一方で、高音が強すぎて耳に刺さるような感じはありません。
SOUNDPEATSが掲げている、
「クリアなのに、刺さらない」
という表現は、実際に聴いてみてもかなり近い印象でした。
低音は量感よりもキレの良さ
低音もしっかり出ています。
ただし、低音を必要以上に強調したタイプではありません。
ドンドンと響く重低音というより、
輪郭のはっきりした、キレの良い低音
という印象です。
ベースやバスドラムもしっかり存在感がありますが、中高音を邪魔するほど前には出てきません。
全体として非常にバランスの良い音です。
Air5 Liteより音場が広い
普段使っているSOUNDPEATS Air5 Liteとも聴き比べました。
音質そのものにも違いがありますが、特に分かりやすかったのが音場です。
Air5 Liteでは、音が耳の横や頭の中で鳴っている感覚があります。
それに対してAir5 Pro Plusでは、音が頭の周囲まで広がるように聞こえます。
音楽だけでなく、映画やライブ音源でも違いを感じやすい部分です。Digitalyze
イコライザーを変更しなくても十分いい音
PeatsAudioアプリではイコライザーを変更できます。
ただ、個人的には初期状態のままでも十分バランスが良く、ほとんど調整する必要を感じませんでした。
低音・中音・高音のどこかが極端に強いわけではなく、長時間聴いていても疲れにくい音です。
xMEMSドライバーとは?
Air5 Pro Plusの特徴でもある「MEMSドライバー」は、一般的なダイナミックドライバーとは少し仕組みが異なります。
MEMSは、
Micro Electro Mechanical Systems
の略です。
シリコン基板上に微細加工して作られる小型のスピーカーで、振動部分が軽く、素早く動かせるのが特徴です。
そのため、
- 音の立ち上がりが速い
- 細かな音を再現しやすい
- 高音域をクリアに鳴らしやすい
といったメリットがあります。
一方で、低音の量感については大型のダイナミックドライバーが得意です。
Air5 Pro Plusでは、
- MEMSドライバー → 中高音
- 10mmダイナミックドライバー → 低音
という構成にすることで、それぞれの長所を活かしています。
LDACでハイレゾ音源を聴いてみた

ハイレゾ対応機器は持っていないので、Windows11にAlternative A2DP Driverを入れてLDAC/96KHz/24ビットに設定しました。
Air5 Pro PlusはLDACに対応しています。
今回はWindows 11にAlternative A2DP Driverを導入し、
96kHz / 24bit / LDAC
で接続して試しました。
ソニーが公開しているハイレゾ音源と圧縮音源も聴き比べています。
結果としては、
自分には明確な差はほとんど分かりませんでした。
細かな違いがあるようにも感じますが、ブラインドテストをしたら判別できる自信はありません。
以前Air5 Liteを試した際はもう少し違いを感じたのですが、Air5 Pro Plusは通常の状態でも音質がかなり良いため、差が分かりにくかった可能性もあります。
このあたりは音源や再生環境、聞く人によってもかなり変わると思います。
なお、iPhoneではLDACやaptX Losslessは利用できません。
iPhoneではAAC接続になります。
ノイズキャンセリングはかなり強い

Air5 Pro Plusには、
最大-55dBのAI適応型ノイズキャンセリング
が搭載されています。
アプリから、
- 適応型
- 室内
- 屋外
- 屋外交通
といったモードを選択できます。
実際に使ってみると、低い周波数の騒音はかなりしっかり消えます。
道路沿いでは車のエンジン音やロードノイズがかなり小さくなりました。
室内でも、PCのファンやエアコンなどの一定音はかなり気にならなくなります。
キーボードを打つ音もかなり小さく感じます。
ただし、人の声などは完全には消えません。
ノイズキャンセリングは、
周囲を完全な無音にする機能ではなく、一定して続く騒音を大きく減らす機能
と考えたほうがよいです。
外音取り込みにも対応
ノイズキャンセリングだけでなく、外音取り込みモードも利用できます。
イヤホンを外さなくても周囲の音を確認できるため、コンビニのレジや駅のアナウンスを聞くときには便利です。
ただし、イヤホン本体からモードを変更する場合、
ANC → ノーマル → 外音取り込み
という順番で切り替わります。
ANCから直接外音取り込みへ変更できないので、2回操作しなければならない点は少し面倒です。
装着感は良好
Air5 Pro Plusはカナル型イヤホンです。
イヤーピースが耳にしっかり入り、外部の音を遮断しやすい構造になっています。
PeatsAudioアプリには装着テストも用意されています。
イヤーピースが耳に合っているか確認できるので、最初に実行しておくのがおすすめです。
自分の場合は付属している標準サイズのイヤーピースで問題ありませんでした。
しっかりフィットすると、ノイズキャンセリングの性能も発揮しやすくなります。
PeatsAudioアプリで細かく設定できる
SOUNDPEATSの専用アプリ「PeatsAudio」から、さまざまな設定を変更できます。
特に便利なのがタッチ操作のカスタマイズです。
左右それぞれについて、
- シングルタップ
- ダブルタップ
- トリプルタップ
- 長押し
の操作を変更できます。
左右合わせて8種類の操作を割り当てられます。Digitalyze
タッチ操作は便利ですが、イヤホンの位置を直すときなどに誤操作することがあります。
このあたりは物理ボタンを採用しているUU2などと好みが分かれるところです。
マルチポイントにも対応
Air5 Pro Plusは2台の機器へ同時接続できるマルチポイントに対応しています。
たとえば、
- PCで音楽を再生
- スマートフォンに電話が入る
- そのままスマートフォンへ切り替える
といった使い方ができます。
PCとスマートフォンを併用している場合にはかなり便利です。
バッテリーはやや短め
Air5 Pro Plusで気になったのがバッテリーです。
公称値ではイヤホン単体で最大約6時間、充電ケース込みで最大約30時間です。ティックガジェット
実際に使ってみると、LDACやANCを有効にした状態では消費がかなり早くなります。
使用環境にもよりますが、1時間程度で30%ほど減ることもありました。Digitalyze
高音質コーデックやノイズキャンセリングを積極的に使うのであれば、バッテリー持ちは弱点になりそうです。
ただし、急速充電には対応しています。
10分充電すれば約2時間再生できるため、充電を忘れたときでもある程度対応できます。
ワイヤレス充電には非対応
充電ケースはUSB Type-Cで充電します。
残念ながらQiなどのワイヤレス充電には対応していません。
デスクにワイヤレス充電器を設置している場合は、この点が少し不便です。
1万円台の上位モデルなので、できれば対応してほしかったところです。
SOUNDPEATS Air5 Pro Plusのメリット
実際に使って良かったところをまとめると、
- xMEMSによるクリアな高音
- 10mmダイナミックドライバーによる締まった低音
- 音場が広い
- 最大-55dBの強力なANC
- LDAC対応
- aptX Lossless対応
- マルチポイント対応
- PeatsAudioアプリで細かく設定できる
- 1万円台で購入できる
といった点です。
特に音質については、これまで使ってきたSOUNDPEATS製品の中でもかなり完成度が高いと感じました。
SOUNDPEATS Air5 Pro Plusのデメリット
気になったところは、
- バッテリー持ちはそれほど長くない
- LDAC+ANCでは消費がさらに早い
- ワイヤレス充電非対応
- ANCから外音取り込みへ直接切り替えられない
- タッチ操作なので装着時に誤操作することがある
あたりです。
特にバッテリー性能については、Air5 Pro Plusの明確な弱点です。
海外レビューでも、音質の評価が高い一方でバッテリー持ちは弱点として指摘されています。
SOUNDPEATS Air5 Pro PlusとAir5 Liteの違い
普段使っているAir5 Liteと比較すると、かなり性格が違います。
| 比較 | Air5 Pro Plus | Air5 Lite |
|---|---|---|
| 形状 | カナル型 | インナーイヤー型 |
| ドライバー | MEMS+10mm DD | ダイナミック |
| ANC | 対応 | 非対応 |
| LDAC | ○ | ○ |
| aptX Lossless | ○ | − |
| 遮音性 | 高い | 低い |
| 音場 | 広い | 標準 |
| 用途 | 音楽への没入 | 日常のながら聴き |
音質だけで比較すると、Air5 Pro Plusのほうが明確に上です。
特に、
- 高音の繊細さ
- 楽器の分離感
- 音場の広さ
にはかなり差を感じます。
一方で、Air5 Liteは耳を密閉しないので長時間使いやすく、周囲の音も聞きやすいというメリットがあります。
音楽に集中するならAir5 Pro Plus、気軽に使うならAir5 Liteという使い分けが合っています。
SOUNDPEATS Air5 Pro Plusがおすすめな人
Air5 Pro Plusは次のような人に向いています。
- 1万円台で音質の良いイヤホンを探している
- 高音のクリアさを重視する
- 低音もしっかり欲しい
- ノイズキャンセリングを重視する
- LDACを使いたい
- aptX Lossless対応端末を持っている
- PCとスマートフォンを同時に使いたい
- 電車やカフェで音楽に集中したい
逆に、
- 長時間バッテリーを最優先したい
- ワイヤレス充電を使いたい
- 耳を塞ぐカナル型が苦手
という場合は、別のモデルを検討したほうがよいでしょう。
SOUNDPEATS Air5 Pro Plusについてよくある質問
SOUNDPEATS Air5 Pro PlusはiPhoneで使える?
問題なく使えます。
ただしiPhoneではLDACやaptX Losslessは利用できず、基本的にAACで接続します。
LDACとaptX Losslessはどちらがいい?
利用できるコーデックは接続する端末によって異なります。
LDAC対応AndroidならLDAC、Snapdragon Sound対応AndroidなどではaptX Losslessを利用できます。
どちらも高音質なコーデックなので、対応しているほうを使えば問題ありません。
ノイズキャンセリングは強い?
かなり強い部類です。
特にエアコン、PCファン、車のロードノイズなど、継続して鳴っている低い音には高い効果を感じました。
ワイヤレス充電はできる?
できません。
USB Type-Cケーブルで充電します。
マルチポイントには対応している?
対応しています。
PCとスマートフォンなど2台を同時接続できます。
Air5 Liteから買い替える価値はある?
音質やANCを重視するのであれば、かなり違いを感じられます。
特に音場、高音の解像感、遮音性には明確な差があります。
一方で、Air5 Liteの軽い装着感やインナーイヤー型が気に入っている場合は、必ずしも完全な上位互換ではありません。
SOUNDPEATS Air5 Pro Plusレビューまとめ
「SOUNDPEATS Air5 Pro+(Plus)」を実際に使ってみて、最も印象に残ったのは音質です。
10mmダイナミックドライバーとxMEMS製MEMSドライバーを組み合わせることで、低音の迫力と高音の細かな表現をうまく両立しています。
特に、
高音のクリアさと音場の広さ
は、これまで使ってきたSOUNDPEATS製品の中でもかなり良いと感じました。
ノイズキャンセリングも強力で、カフェや室内、電車など周囲の音を抑えて音楽に集中したい場面に向いています。
一方で、バッテリー持ちとワイヤレス充電非対応は弱点です。
それでも、
- xMEMS+10mmダイナミック
- LDAC
- aptX Lossless
- 最大-55dB ANC
- マルチポイント
といった機能を備えながら、1万円台で購入できることを考えると、かなりコストパフォーマンスの高いモデルです。
これまで犬の散歩など屋外ではイヤーカフ型のSOUNDPEATS Clip1を使ってきましたが、室内で音楽へ集中したいときはAir5 Pro Plusを使う機会が増えそうです。





