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MSI GeForce RTX 4060 Ti と3060 Ti を比較してみた。

グラフィックカード
グラフィックカード

PCを新しく購入し、MSIのGeForce RTX 4060 Ti と3060 Tiの両方ある環境になったので、両者を比較してみました。

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スペック比較

上:MSI GeForce RTX 3060 Ti VENTUS 2X 8G OCV1 LHR
下:MSI GeForce RTX 4060 Ti VENTUS 2X BLACK 8G OC

どちらもMSIのVENTUS デュアルファンモデルです。
MSIのグラボにはいくつかバージョンがありますが、VENTUSはほぼ定格のスペック。

本体の大きさを比べてみると、4060 Tiの方が少し長さが短いです。
19.2cmと23.2cmで4060 Tiの方がコンパクトになっています。

モデル GeForce RTX™ 4060 Ti
VENTUS 2X BLACK 8G OC
GeForce RTX™ 3060 Ti
VENTUS 2X 8G OCV1 LHR
コア数 4352 Units 4864 Units
コアクロック Boost: 2565 MHz Boost: 1695 MHz
L2キャッシュ 32MB 4MB
メモリ 8GB GDDR6 8GB GDDR6
メモリスピード 18 Gbps 14 Gbps
メモリバス幅 128-bit 256-bit
消費電力 160 W 200 W
サイズ 199 x 120 x 42 mm 235 x 124 x 42 mm

スペックを比較。
コア数は少なくなりましたがクロックは大幅に上がりました。
メモリは8GBのまま、メモリバス幅は3060 Tiの半分になっています。

これには理由があるようで、NVIDIAのプレスリリースで説明されています。

NVIDIA Explains GeForce RTX 40 Series VRAM Functionality

詳しいことはよくわかりませんが、なんとなく要約すると、

最近のゲームはメモリよりもキャッシュが重要である。
GeForce RTX 40 シリーズには高速で大容量のL2キャッシュが備わっており、従来よりもメモリバスのトラフィックを50%削減できた。
ゲームプレイ画面に表示するOSDツールに表示されるメモリ使用量は実際にゲームが使っている使用量とは異なり、ゲームが「必要になったときのために備えている」容量である。

メーカーのスペック表には載っていませんが、L2キャッシュの容量は3060 Tiが4MBなのに対し、4060 Tiは32MBと大幅に増えています。

↓の画像のようにRivatuner等のOSDツールで表示されるメモリ使用量というのは、確保された容量であり使用されている容量ではなかったんですね。

これが性能を上げつつ、消費電力が大幅に削減された理由です。

ベンチマーク比較

FF14(DirectX11)と3D Mark(DirectX12)で比較してみました。
グラフィックカード以外のスペックは以下の通り。

CPU Intel Core i5 11400
CPUクーラー Scythe 虎徹 MarkII Rev.B SCKTT-2100
マザーボード MAG Z590 TORPEDO
メモリ ADATA AX4U3200716G16A-DCBK20
SSD システム:CFD CSSD-M2B5GPG3VNF (M.2-2280 PCIe Gen.4 500GB)
データ:CSSD-M2B05GPG2VN (M.2-2280 PCIe Gen.3 500GB)
電源 MSI MPG A750GF (750W 80PLUS Gold)
ケース Fractal Design Define 7 Compact Black Solid

FF14 : 暁月のフィナーレ ベンチマーク

RTX 3060 Ti のスコアは20860

RTX 4060 Ti のスコアは21426

かなり僅差でした、CPUが少し非力な分の影響が出ていると思います。

3D Mark Speed Way

RTX 3060 Ti のスコアは2756

RTX 4060 Ti のスコアは20860

こちらは約15%の差が出ました。

温度と消費電力比較

HWMonitorを使ってベンチマーク中の温度等を見てみました。

まずは3060Ti。GPUの最大温度は77℃。消費電力も199.84Wでほぼスペック通りの200Wです。

続いて4060Ti。最大温度は74℃、消費電力は159.71Wでこちらもスペック通り。

また、ファンがTORX FAN 3.0から4.0になりRPMも抑えられ静音性も上がりました。

DLSS 3

DLSS(Deep Leaning Super Sampling)とは、NVIDIAが開発した、直訳すると機械学習(AI)を使った超解像技術。

解像度を下げてGPUの負荷を減らしつつも、AIによって高い画質を保ちフレームレートを上げることができます。
GeForce RTX 30シリーズでも対応していますが、40シリーズになり、さらに進化したDLSS 3に対応しました。
DLSS3とDLSS2では2倍近いパフォーマンスの差があるそうです。

要するに、本来1920 x 1080で出力する画面を1280 x 720でレンダリングし、アップスケール時にAIが判断して画質を補完する

DLSS 3に対応したタイトルである「ディアブロ4」で確認してみました。

DLSSオフ

画面はFHD(1080p)で画質は最高設定です。

まずはDLSSオフ。GPU使用率は89%、FPSは130くらい。

DLSSオン

続いてDLSSオン。GPUは68%まで下がり、FPSは158まで上がりました。

DLSSオンオフの比較

画質はどれくらい違うか確認してみました。
細かい部分をよく見ると、キャラクターの鎧のテクスチャがDLSSオンの方が若干ぼやけて見えます。

静止画でじっくり比較して気づくレベルなので、実際にプレイして違いを感じることはありませんでした。

もちろん十分なGPUパワーがあり、少しでも高画質を求めるのであればDLSSは不要ですが、GPUの負荷を減らしてより快適にプレイしたいなら必須と言える技術だと思います。

FHDくらいだとあまり恩恵は感じられず、WQHDや4Kなど高解像度でプレイしたい時により有効になるのではないでしょうか。

まとめ

ミドルクラスの人気モデルである RTX 3060 Ti と新モデルのRTX 4060 Tiを比べてみましたが、ベンチマークスコアの差で言うと10%~20%程度でそこまで革新的な差はないと思います。とはいえより省電力になり、ワットパフォーマンスはかなり上がりました。コンパクトになったことでケースの選択肢もかなり増えると思います。

また、DLSS 3に対応したことで高い解像度のモニターでも画質をあまり落とさず快適にプレイできるようになりました。

個人的に4060 Tiをおすすめする一番の理由が省電力になり温度が上がりにくくなったので、ファンの音が静かになったことです。

わざわざ買い換える程ではないですが、これから購入するなら間違いなくRTX 4060 Tiがおすすめです。

 

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