2021年11月にPCを新調し、ケースをDefine 7 Compactで半年以上経過したので、使用感等をレビューします。これまで使ってきたDefine R5との比較もしてみました。
Define 7 Compact の外観
Fractal Designのケースの一番の特徴は外観の美しさ。アルミフロントパネルの洗練されたデザインは高級家電のような雰囲気でインテリアの邪魔にもなりません。そしてなおかつ静音性や冷却能力も計算された設計になっています。
最近のケースの主流である電源ユニットやHDDを最下部に配置して部屋を区切る、PSUシュラウドが採用されています。
名作と言われたDefine R5で2015年に初めて組んでから見た目の良さと使いやすさに魅了されて7年以上使い続けてきました。目立つような劣化もなく、まだまだ使えるケースだったのですが、今回PCを新調するにあたり、フロントパネルにUSB-Cが無いとか、今となっては不要な5インチベイとか、さすがに古さを感じてきたのでケースも買い替えることにしました。
PCケース Fractal Design Define R5 で組んでみた
2.5インチのSSDは背面に2つ取り付けられる他、PSUシュラウドの上にも2つ取り付けられます。3.5インチのHDDはPSUシュラウド内のケージに2つ取り付けられます。
サイドパネルや天板等ほぼ全てスクリューレスで分解できます。
天板は2種類付属していて、スリット付きのものに交換することもできます。
静音性を重視しているので左側のは使うことはなさそうです。
Define 7 Compact の仕様
3.5″/2.5″ 両対応ドライブトレイ | 2 |
---|---|
2.5″対応ドライブブラケット | 2(標準添付)、最大4 |
拡張スロット | 7 |
フロント端子 | 1 x USB 3.1 Gen 2 Type-C, 2 x USB 3.0, 2 x USB 2.0, Audio I/O, Power button, Reset button |
最大取付可能ファン数 | 7 x 120 or 4 x 140 mm and 2 x 120 mm |
フロントファン | 3 x 120 or 2 x 140 mm, (1 x Dynamic X2 GP-14取付済み) |
トップファン | 2 x 120 or 2 x 140 mm |
リアファン | 1 x 120 mm, (1 x Dynamic X2 GP-12取付済み) |
ボトムファン | 1 x 120 mm (HDDケージを取り外す必要あり) |
ダストフィルター | トップ、フロント(2)、ボトム(フルレングス) |
ベルクロストラップ | あり |
ケーブルマネージメントホール用グロメット | あり |
手回しネジ | HDDトレイ、SSDブラケット、PSUブラケット |
サイドパネル(左側) | 産業向け吸音材付きスチール |
サイドパネル(右側) | 産業向け吸音材付きスチール |
サイズ | 427 x 210 x 474 mm |
重量 | 8.61 kg |
これだけコンパクトなケースが実現できたのは、DVDやBL等の5インチベイが付いていないこと、SSDの低価格化、大容量化によりSSDが主流になったことが要因だと思います。トレイやブラケットも3.5インチより2.5インチの方が多いです。DVDなんて年に数回使うかってレベルだし、HDDもバックアップにしか使わないのでどちらも外付けにしています。
そしてこれだけコンパクトにもかかわらず360mmまで、フロントにラジエーターを搭載しても305mmまでの長さのグラフィックボードに対応しているので、ハイエンドなGPUでも余裕で取り付けられます。
Define R5との比較
今まで使っていたDefine R5との大きさを並べて比較してみました。
コンパクトとは言い難いですが見た感じでかなり大きさが違うがわかります。
Define 7 Compactの大きさはH427 x W210 x D474 mm。Define R5の大きさはH462 x W232 x D531 mm。
Define 7 Compactの方が高さ3.5cm、横幅2.2cm、奥行き4.7cmほど小さいです。
今まで使っていたDeine R5の内部がこんな感じ。右側の5インチベイや無駄に多い3.5インチベイがかなりスペースを使っているのでこれが無くなった分コンパクトになっています。
Define 7 Compactで組んでみた
実際に組んだときの記事がこちら
ゲーミングPCを自作してみた【Core i5 11400/GeForce RTX 3060 Ti】
パーツ構成は下記の通り。
CPU | |
---|---|
CPUクーラー | |
マザーボード | |
メモリ | |
ビデオカード | MSI GeForce RTX 3060 Ti GAMING X 8G LHR |
SSD | システム: データ:CSSD-M2B05GPG2VN (M.2-2280 PCIe Gen.3 500GB) |
電源 | MSI MPG A750GF (750W 80PLUS Gold) |
ケース |
フロントファンを増設、リアファンを交換
フロント吸気ファンを2基、リア排気ファンを1基にしています。
ケースに標準でついているファンは、フロントにDynamic X2 GP-14(14cm)、リアにDynamic X2 GP-12(12cm)がそれぞれ1基ついています。そこへフロントにDynamic X2 GP-14を1基追加し、リアもDynamic X2 GP-14に交換しました。
吸気 > 排気(正圧)にすることで、外からの空気の流入を吸気ファンのみに制限できるので、ケースの隙間から埃等が入らず常にケース内を綺麗な状態に保てます。逆に吸気 < 排気(負圧)にしてしまうと、隙間から空気を取り込もうとするので冷却性能は上がる分、埃が溜まりやすくなります。
とはいえ排気が弱すぎても空気が流れず窒息気味になるので、回転数でのバランスをとる必要があります。
現状数か月経ってケース内を見ても埃はほとんど溜まっていませんでした。
掃除する時もフロントパネルのサイドについているフィルターにたまった埃を取り除くくらいです。
ゲームもたまにプレイしていますが、ゲーム中はそれなりにファンの音が聞こえますが、通常時はほとんど聞こえません。
最近のPCはDVDドライブもほとんど必要なくなったし、HDDもバックアップ用に使うくらいで、システムもデータも全部SSDが普通です。SSDもよりコンパクトなm.2 SSDも主流になりつつあり、技術の進化とともにケースもこれくらいコンパクトでも十分ハイスペックで静音性・冷却性能ともに高いPCが作れるようになりました。
Fractal Designのケースはこれまで、Define R6、Define C、そしてDefine 7 Compactと使ってきましたが、どれも満足度は高く、おすすめのケースです。
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