我が家ではルンバ i3を使っておりますが、この度アイロボット様より2022年2月に発売された最新機種「ルンバ j7+」をお借りしたので最新機能やi3との比較等をレビューさせていただきます。
開封
自動ゴミ収集機であるクリーンベース付きの割りに箱は意外とコンパクトな印象でした。
今使っているルンバ i3はクリーンベースのつかないバージョンなので、今回初めてクリーンベース付きのルンバ j7+をお借りしました。ルンバ j7は99,800円(税込)、ルンバ j7+は129,800円(税込)なので3万円の価格差があります。
アクセサリーボックスを取り出し、下にある本体を取り出します。
カバーがついているので外します。
本体登場。i3よりも高級感がありかっこいい。部屋のインテリアにも合いそうです。
付属品は説明書、電源ケーブルの他に替えのエッジクリーニングブラシとフィルターが入っています。
アイロボット公式オンラインストアで買えるアクセサリーセットはさらに紙パック3枚、フィルター3個がついているのでお得です。
ルンバ j7+の外観
ルンバ j7+の特徴の一つにクリーンベースが過去のモデルよりコンパクトになり、高さも15cmほど低くなっています。
そのため、テーブルの下とかちょっとした空きスペースにも設置できそうです。
パっと見で気になったのがこれ。
クリーンベースの蓋を開ける取っ手ですが、革製でとてもおしゃれ。
クリーンベースを開けるとゴミを貯めておく紙パック(右)と、替えのパック(左)が一つついています。
紙パックは最大60日分のゴミを貯めておけるそうです。
背面。下部に電源コードを刺す場所があり、その上にコードを巻いておける隙間があります。
そのため無駄にコードがごちゃつく心配もありません。
ルンバ j7本体。
ちなみにルンバ i3はこんな見た目。
中心部が金属になり、ルンバ i3にあったホームボタンとスポットボタンも無くなり、よりシンプルで洗練されたデザインでいかにも上位機種という見た目です。
実際ルンバ i3についているホームボタンもスポットボタンも初期設定時以外使ったことがないのでいらないですね。
ルンバ j7の一番の特徴が前面にあるこのカメラ。
カメラ自体は過去モデルのルンバ i7にも搭載されていましたが、i7のカメラは壁や背の高いものを認識し、空間を把握するため、斜め上向きについていました。
ルンバ j7では正面にカメラがついたことで、PrecisionVisionナビゲーションという機能により床にある障害物を判別し、回避することができるようになっています。さらに認識した障害物は記録され、データを蓄積することでルンバがより賢くなります。
裏側はクリーンベース用の排出口がある以外はi3とほとんど変わらないと思います。
ルンバ j7+を設置
クリーンベースの設置場所を決めます。
両側に0.5m、前方に1.2mのスペースが必要です。
電源コードは背面に巻き付けて必要な分だけのばし溝に押し込むことで本体を壁にぴったりくっつけて設置ができます。
こんな感じで設置しました。
ルンバ j7+の初期設定
iRobot Home アプリで設定をしていきます。
ルンバ j7+の最大の特徴である「障害物の認識・回避」は、iRobot Home アプリとの連携が必須です。
i3は2.4GHzのGしか対応していませんでしたが、j7は5GHzのAにも対応していました。
Wi-Fiにつながったらもう準備は完了です。
ルンバ j7+で掃除してみた
動作音等を録画しました。
吸引力はi3と同じなので動作音もほぼ同じくらいかなと思っていましたが、実際に稼働しているところを見てみると、j7は清掃していない時は吸引モーターを止めて静かに移動しているので、常にモーターが回転しているi3よりも静かでした。
障害物を回避
正面のカメラ部屋に落ちている障害物を認識し、回避しながら掃除してくれます。
上記の動画内で試してみました。
発見した障害物は撮影してくれて、終了後に障害物の内容をレビューできます。
我が家にはいませんが、ペットの排泄物も回避してくれるらしいです。さらにもしルンバが排泄物*を踏んでしまった場合でも、保証期間内なら1度だけ交換対応してもらえます。
また最近のアップデートによってケーブルや排泄物以外でもタオルや衣類等も認識するようになったようです。
*犬または猫の固形の糞のみ
ルンバが自動で部屋を認識
とりあえず1回掃除してみました。
数回掃除させて覚えさせる必要がありますが、そうするとルンバが部屋を認識してくれます。
グレーの細かい網掛けになっている部分はカーペットやマットが敷いてあると認識した場所です。
ルンバが自動で設定した境界線の他に、手動で部屋の境界を線引きして区別することもできます。
こんな感じで部屋を区切りました。
また、赤い枠で進入禁止エリアや、青い枠で部分清掃エリアを設定できます。
リビングにラグを敷いているので部分清掃エリアに設定してみました。赤い枠は玄関です。
部屋の設定後掃除するとこんな感じです。
部屋を設定することでリビングルームだけとか、ベッドルームだけとか、アプリで個別に指示を出して掃除させることができます。
四角い箱のアイコンは、ルンバが障害物を発見した場所です。
カメラがついているのでこんな風に床に落ちたケーブル等を障害物として認識してくれます。
掃除完了後、発見した障害物をレビューすることができます。
床に落ちているケーブルとかを認識してどう処理するかを決められます。たまたまそこに落ちていたものなのか、常にそこにあるので進入を避けるのか決めることができます。
どんなものも認識するのかいろいろ試してみましたが、なかには障害物として認識できないものもありました。
例えばこのエヴァンゲリオンのプラモデル。小さいものとか、日常生活ではあまり見かけないものとかはデータベースにないから認識できないようです(たまに回避することもありました)。子供が遊ぶ小さいおもちゃとかは見た目の統一性がないのでけっこう難しいかもしれませんが、今後データが蓄積されて改善していくことを期待します。
データベースに送信にチェックを入れればレビューがサーバーに蓄積され、より正確に障害物を認識できるようにルンバが進化していきます。もちろん送るデータは暗号化され、ロボットの改善のためだけに使われるので不正に利用されることはありません。また日々清掃を行うことで、自宅での清掃履歴をベースに学習し賢くなっていきます。
アイロボット、「iRobot Genius™」のソフトウェアアップデートを実施
https://www.irobot-jp.com/press/pdf/20220406.pdf
2022年4月にアップデートがあり、ペットの排泄物やコード等に加えて衣類やタオルも認識するようになったようです。
また、小さなこどもがいたずらで本体のボタンを押したり、ペットの猫が上に乗ったりして起動してしまわないように、チャイルド&ペットロック機能も搭載されました。
フィードバックを活かしてアップデートでいろんな機能が追加されたり、賢くなっていくのはルンバのいいところです。
ルンバ j7とルンバ i3の違い
前述の通り、吸引力はどちらも5年前に発売した600シリーズの10倍ということで同じです。
※アイロボット公式オンラインストアより参照
部屋数はルンバ j7は5部屋以上なので2LDKの我が家ではちょっとオーバースペック。
詳しくはわかりませんでしたが効率的に充電してくれるスマート充電という機能もあるようです。
一番の違いは障害物回避と進入禁止エリアです。(部分清掃は現在ルンバi3でも可能)
価格についてはルンバ i3 / i3+がそれぞれ 49,800円、79,800円に対し、ルンバ j7 / j7+がそれぞれ99,800円、129,800円なので単体でほぼ倍くらいの価格差があります。
デュアルバーチャルウォールには非対応
[YouTube] ルンバ j7+はデュアルバーチャルウォール非対応
注意点として、ルンバ j7はデュアルバーチャルウォールには非対応です。
その理由は先に述べた禁止エリアをアプリで設定できるためです。
本当にデュアルバーチャルウォールに対応していないのか動画で試してみました。
今まで使っていたルンバ i3が玄関の段差から落ちて戻れなくなるので設置していましたが、ルンバ j7でも試してみると、見事に無視して落ちてしまいました。
そこでアプリで進入禁止エリア(画像の赤枠部分)を設定してみると、動画の後半部分のように、玄関に近づいてもすぐ止まって向きを変えているのがわかります。確かに、進入禁止エリアを自由に設定できるのであればデュアルバーチャルウォールは不要ですね。
まとめ
今回新製品のルンバ j7+を使用してみて、「ルンバ史上最高の賢さ」というコピーに相応しい進化を実感しました。特にペットを飼っていると、毛の掃除等にルンバを使いたいと思っても、糞を引きづって部屋が糞まみれ、のような最悪の自体を考えてしまうと使えなかった方も多いのではないかと思います。
また電化製品のコードや充電コードがあっても巻き込んだりぜず回避してくれるので安心して使えると思います。
個人的にクリーンベースは不要だなと思ったので無印のi3を使っていましたが、たまにゴミを捨て忘れてルンバが起動できないってこともあったので、クリーンベースがあるとさらに便利だと実感しました。
我が家にはペットも小さい子供もいないし部屋数も少ないのでちょっとオーバースペックでしたが、もし今後ペットを飼ったりするならj7+は必須だなと感じました。
ルンバ j7+ アクセサリーセット | アイロボット公式オンラインストア
紙パック3枚、フィルター3個が付くお得なセットです。
いきなり買うのはちょっと不安という方はRentioで2週間1,980円のレンタルで試すのもおすすめです。
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